災害と人をつなぐ、やさしいロボットの素材探し!

「災害現場で、人とロボットはどう共存できるだろう?」
この実験は、長野県での台風被害や能登半島地震の復旧活動に参加がきっかけで始まりました。現場で目にしたのは、過酷な状況の中で懸命に動く人々の姿。そして、「ロボットが人の代わりに危険な作業を担うことができれば、負担を減らせるのではないか」という強い想いが芽生えました。
多くの災害用ロボットはキャタピラ式で、瓦礫の上を乗り越える性能には優れているものの、室内での使用では大切なものを壊してしまうリスクもあります。そこで、着目したのが「人と共存できる二足歩行型ロボット」です。
・災害現場で使用可能な、軽くて丈夫な素材を見つけること
・二足歩行ロボットに必要な関節構造(特に膝関節)に適した素材を選定すること
・素材の特性を比較した「ロボットマテリアル一覧表」を作成すること
STEP 1|理想とするロボット像の具体化
災害対応において、人を傷つけず、壊さず、必要なものを見つけ出せる存在。理想は「癒しと最強」を併せ持つベイマックスのようなロボット。
人の脚の構造を参考に、特に「膝関節」の機構に注目します。
STEP 2|災害現場のニーズを整理
倒壊家屋の中で、人や大切な物に損傷を与えずに移動できること。ロボットの接地面積を最小限にし、被害を最小化することを目指します。
STEP 3|素材の選定と比較
二足歩行の構造に耐えうる「軽さ・強度・柔軟性」を兼ね備えた素材を複数ピックアップし、性能を比較。
STEP 4|ロボットマテリアル一覧表の作成
用途・部位・素材特性(軽量性/衝撃吸収性/耐熱性など)を整理した比較表を作成。今後のプロトタイピングや設計の基礎資料としていきます。
メンバー
渡壁あおい
岡崎北高等学校
