不完全さがつなぐ、AIコミュニケーションロボットの実験!

「AIが人と人をつなぐ存在になれるのか?」
実験オーナーの野崎さんは、高等専門学校でロボット工学やプログラミングの知識・スキルを学びながら「人と人の距離を縮めるロボットってつくれないだろうか」という思いを抱いてきました。
現在の技術では、AIが人間と完璧な音声会話を行うことは難しいのではないかと考えます。
それはAIの性能だけの問題ではなく、人間どうしの非言語的なコミュニケーションー声のトーンや間、表情、視線、空気感などがまだAIには再現しきれないからではないか。
だからこそこの実験では、完璧な会話を成立させるのではなく、「会話を生み出す場」をAIがつくることができるかどうかを検証したいと思ったことがきっかけになります。
目指しているのは、会話を“代わりにする”AIではなく、会話が“生まれるきっかけをつくる”AIロボットを制作すること。
たとえば、少し噛み合わない返答や、唐突な一言があることで周囲の人がクスッと笑ったり、思わずツッコんだり、会話が自然に生まれたりするのではないか。
そんな不完全だからこそ生まれるコミュニケーションにこそ、可能性があると考えています。
コワーキングスペースでの活用を想定し、AIロボットのプロトタイプを開発します。
STEP1:プロトタイプの設計・製作
まずはロボット側から積極的に話しかける仕掛けを通して、人がどのように反応するのかを検証し、「人に使ってもらえる存在」かどうかの初期評価を行います。
STEP2:実証実験の実施
Idea Stoa内に設置し、ユーザーとの自然な関わりを観察します。会話が生まれたタイミングや背景を記録・分析し、「会話のきっかけ」となる要因を探ることで、よりよい関係性のデザインを検討します。
STEP3:改善と再実証
利用者の声から改善点の洗い出し、人と人の関係深化におけるAIの可能性を再検討を繰り返し、AIロボットを完成させます!
メンバー
野崎春太郎
名古屋大学 情報学部
